いよいよ本日完結!
栄えある2014年の
ピクチャー・オブ・ザ・イヤーに輝くのは、
いったいどの写真なのか?
そして、一年間の「ただいま製作中!」において、
もっともめざましい活躍をした人に贈られる
「去りゆくミッキー賞」の行方は?
え? なにがなんだかわからない?
うん、そうですね。
そういう人も多いと思う。
そして、それでいいと思う。
すごくざっくり説明しましょう。
ほぼ日刊イトイ新聞の
「ただいま製作中!」に掲載された
すべての写真のなかから、
際立ってユニークな写真を
自分たちの投票によって選ぶ
年に1度の恒例イベント、
それが、ピクチャー・オブ・ザ・イヤーです。
要するに、早い話が、
去年一年の自分たちの写真のなかで
いちばんおかしいやつはどれでしょうね?
というような企画です。
今回はわざわざそれを30位から
3回に分けて順々に更新しているのです。
本日、お届けするのは、その最終回。
10位から1位までの10枚を紹介していきます!
つまり、残すところ、あと10枚!
さぁ、がぜん盛り上がってきましたね?
というふうにぼくが問いかけますから、
読んだみなさんは
「がぜん盛り上がってきましたよ!」と
こころのなかで答えてください。
あ、申し遅れました。
問いかけるのは、私、ほぼ日の永田です。
どうぞよろしくお願いします。
さぁ、それでは、みなさんに問いかけますよ?
俄然、盛り上がってきましたね?
‥‥‥‥はい、そうですね!
いま、たくさんの読み手の方が、
こころのなかで答えてくださいましたが、
まったく答えてくださらなかった方も、
何人かいらっしゃいました。
それはそれで、いいと思う。
さあ、それじゃあ
最後の10枚を発表していきましょう!
第10位は、こちらです! ジャジャン!
ジャジャン、とか言ったわりに、
なんともメルヘンチックな写真からスタート。
こう、極端におもしろおかしいわけじゃないから
読むほうも反応が難しいですよね。
ま、全体にこういう、ノリのよくわからない感じで
進んでいきますので、どうぞよろしくお願いします。
ちなみにこれは、去年、渋谷パルコで開催された
「かないくん展」からの1枚。
原画などを一通り見終わると、
「かないくん」とおそろいの赤いマフラーを巻いて
記念写真を撮ることができたのです。
こんなにきちんと写真の説明をするのは
最初くらいだと思っておいてくれたまえ。
第9位の発表です!
ははははは、よしよし、これはバカバカしい。
これはあれだね、前述の「かないくん展」のときに、
パネルを大量に切り抜いた結果、
四角い枠がたくさんできちゃったんだね。
で、それを持って、みんなで、
肖像画のようなふりをしている、と。
ほらな? きちんと説明すると、野暮だろう?
しかし、6人それぞれに、なかなかの肖像画っぷり。
やはり、前列中央の男の顔の存在感というか、
説得力みたいなものが人並みをはずれる。
なんというか、その顔は、お見事である。
さあ、8位はどんな写真だい?
彼女はいったい何をしているのであろうか?
机は明らかに小中学校で用いられているそれ。
しかし座っているお友だちは、
年齢的には、はっきりと大人であるようだ。
たとえ、半ズボンをはいていても。
たとえ、不満げに口をとがらせていても。
たとえ、パーカー的なものを、
プロデューサー的に首に巻いていようと。
ああ、残りの写真はいよいよあと7枚!
もったいないから発表やめちゃおうかな?
そんなわけに行くかい、第7位はこちら!
いやぁ、好きだなぁ、この写真。
ぱっつんぱっつんだな。
ぺらぺらのジャンパーを
ぱっつんぱっつんに着ているな。
もちろんこれがどういう写真だが
俺は知っているがいちいち説明しない。
大事なことは、ぺらぺらが
ぱっつんぱっつんだということだ。
そして数字はひとつ減る。6位。
こらこらこら、なんだその不真面目な態度は。
うつろな表情を浮かべながら
口もとになにかくわえる彼は
しかし酩酊するわけではない。
ええと、これは、なに? 笛?
オモチャの笛的なものをふいてるの?
なぜ、と、いちいち問うては話が進まん。
この宇宙に生じるすべての事象は必然。
さぁ、ここまで来たら、
最後まで読んじゃおうぜ、
第5位はこちらです!
ひーーーー、おかしい、やめてくれーー。
オイ、ゆーないと! ずるいぞ!
おもしろい顔して人を笑わせるなんて、
おもしろいに決まってるじゃないか!
ちなみにこれは、岡田の顔マネをしています。
右横にいる山下が大笑いしている一方、
左手奥にはまったく関せず仕事する藤田の姿が。
ああ、残すところ、あと4枚ですよ。
ちょっとさびしくなってきましたか?
そうでもないですか? そうでもないですね。
4位にはこんな写真が選ばれました。
ミグノンの友森さんがつれてきた、
まだ目も満足にあいてないような
いたいけすぎる子猫を手にして、
さまざまな感情がバーストしている糸井重里。
まるで筆で書いた似顔絵みたいな表情のわけは、
手のひらに収まる小さな小さな命への感動。
おもしろおかしくも心動かされる写真が
全体の4位に選ばれましたよ。
と、いうことは! トップ3の発表じゃないか!
やぁ、これは美しい。
霧に煙る気仙沼の徳仙丈の森で、
手を引かれながら去っていく
気仙沼のマスコット、ホヤボーヤ。
まるで一枚の絵ハガキみたいじゃないか。
ちなみにこれ、右がトミちゃんで、
左がコイケちゃんだな。
さあ、残すところ、あと2枚!
第2位はこの写真だーーーーー!
あ、うるさかったですか、すみません。
出ましたーーーーー!
2014年を代表する、
ムチャで行き当たりばったりで
目が離せなくて感動的だった企画、
「田口くんのヒッチハイク」。
そのクライマックスをとらえた一枚。
お気づきのとおり、ボードにマジックで
黒々と書いた行き先の文字は間違っている。
かっこいいぜ、たぐちゃん。
しかし、これは優勝候補の一枚だったんだけど?
これ以上に乗組員たちが
票を投じた写真があったのか?
あったんです! さぁ、それがこれだ!
2014年のピクチャー・オブ・ザ・イヤー、
第1位はこちらの写真ですーー!
わははははははは!
も、ものすごいインパクトだ!
全員が迫力に気圧されるように
票を投じてしまったこの写真は、
奇才・祖父江慎の魂の叫びをとらえた一枚!
ていうか、ものすごい変顔。
なんなのこれ? 絵? 絵なの?
それか彫刻? CG? どうなってるの?
この顔、どうなってるの?
というわけで、まさかの、
「乗組員以外の写真が1位」という展開でしたが、
ピクチャー・オブ・ザ・イヤーというイベントは
これで終わりではありませんよ。
そう、一年間の「ただいま製作中!」において
もっともめざましい活躍をした人に贈られる
「去りゆくミッキー賞」の発表が残っています。
ちなみにこの「去りゆくミッキー賞」の名は、
2007年に開催された記念すべき第1回目の
ピクチャー・オブ・ザ・イヤーにおいて
見事1位に輝いたこちらの写真に
リスペクトを込めて名づけられました。
ふはははははは、
何度見ても、おもしろいな、この写真。
それはともかく、
「去りゆくミッキー賞」の発表です。
毎年、前年度の受賞者が
プレゼンターを務めることになっています。
前年度の受賞者は、そう、この人でしたね。
そう、くっきりはっきり濃い顔、
マンガメガネこと、岡田です。
ちなみに去年は彼のこんな写真が
受賞の要因となりました。
わはははは。
‥‥コホン、気を取り直して、
厳かに発表と参りましょう。
いま、岡田が、受賞者の名前が書かれた
封筒を開けました。
そして、その名前を口にするべく、
マイクに近づきます。
ふざけたムードのなかにも、一瞬の静寂。
さあ、その人の名は!
「それでは、発表します。
2014年、ピクチャー・オブ・ザ・イヤー、
去りゆくミッキー賞は‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥糸井重里さんです!」
「えっ、オレかーー!」
まったく予想していなかった糸井重里。
しかし、30枚中、
5枚ランクイン(別人含む)という、
あっぱれな活躍ぶりでした。
「ま、いいか! ありがとうございます!
でもさー、この写真はオレじゃないからね!」
そんなわけで、3回にわたり、
長々とお伝えして参りましたが、
2014年のピクチャー・オブ・ザ・イヤー授賞式、
これにて、お開きでございます。
さぁ、来年、この賞をもらうのは、
(乗組員全員を指さしながら)
──あなたかもしれない!!
( お し ま い )