博士 |
全国の女性読者の諸君! すいません!
ワシは先日うっかり女性専用車両
に乗り込んでしまったぞい! |
アジオ |
スケベ!
ヘンタイ!
ハダカデバネズミ! |
博士 |
ホント、通勤ラッシュの時間帯に
電車に乗ることなんて、
普段まったくないんだけど、
たまたま用事があって地下鉄に乗ったんじゃよ。
寝不足の頭で黒人横綱の土俵入りを
ぼんやり妄想しながら、
座席でうとうとしていたら、
どうも周囲の様子がおかしい。 |
アジオ |
どうおかしかったの? |
博士 |
やたら女性からの視線を感じるし、
車内が香水の匂いで充満している。 |
アジコ |
なぜスグに女性専用車両だって
分からなかったの? |
博士 |
目の前に座っている乗客が
角刈りの男性だったからじゃ。 |
アジオ |
その人も間違えて乗ってたの? |
博士 |
いや、それにしても周りは女性ばっかりだし、
ようやくニュースで見た
女性専用車両のことを思い出して、
まさか! と思ってもう一度
目の前のオッサンをよく見ると‥‥ |
アジコ |
よく見ると? |
博士 |
角刈りのオバサンじゃった。
まあ、角刈りというか
加藤登紀子風のベリーショートだったんじゃが。
それで次の駅に着いた瞬間、
脱兎のごとく逃げ出したんじゃ。 |
アジオ |
貴重な体験だったね。 |
博士 |
ふむ。
冷や汗モノで逃げ出したんじゃが、
走ってる途中に
なぜか女性専用車両に気づいた瞬間の
自分の動揺ぶりが可笑しくなって、
知らない間に声を出して笑っておった。
あんなに無邪気に笑ったのは
久しぶりじゃわい。 |
アジコ |
周囲からは
さぞ不気味に映ったでしょうね。 |
アジオ |
では、聞いて損した話の後は
今週の味写を発表します! |
アジコ |
今週はイモレディさんの作品を
一挙公開です! |