『チャイナタウン』
　矢沢永吉

　1978年（昭和53年）

いいですか？　みなさん？
ここは、恋の思い出と、
それにまつわる恋歌を味わう場所ですからね。

いいですか？　みなさん？
「誰！？」とか言っちゃダメ！

それにしても、
なんてクールでハードボイルドな投稿でしょうか！
今回ばかりはチッチのアイコンが
似つかわしくない感じがします。

ほんとに、口にしてないんだろうなあ、そのことを。
そして、その「誰か」も、
きっとそのことを無闇に口にしないと知ってるからこそ
この方を選んだんでしょうね。

うーーん、ハードボイルド。

ええ、ええ、そうです。
「誰！？」とか言ってはいけません。
もっと言えば、
「誰？」とか思ってもいけません。
‥‥ていうのは無理か。

ぜったいに誰にも言わないと
こころに決めていた想い出を
このコンテンツに送ってきてくれた‥‥。
前にも書いたかもしれませんが、
そういうことって、すごいことだと思うのです。

家族に言えず、
友だちにも言えず、
ブログに書くなんてもってのほか。
「鍵のついた日記帳」に
ひっそりとしたためるような、
もしくは書きとめることさえもせず
ときどきひとりで思い返すような、
そういう種類の記憶が届けられる‥‥。
すごいことです。
こんな場所をぼくはほかには知りません。

集まった想い出は
多くの見知らぬ人々に共有されて、
「ああ、すてき‥‥
　わたしにも話したいことが‥‥」
と、さらなるすばらしい投稿を促します。

「想い出を書きとめる場所に
　恋歌くちずさみ委員会を選んでいただき
　ありがとうございます、みなさん」
とあらためて深く感謝したくなるような、
そんな（告白）さんの投稿でした。

‥‥（告白）。
ペンネームからも、覚悟を感じます。
ありがとうございました。

口にしないけど、
書いてくださったんですね。
ほんとうにありがとうございます。
とってもすてきだと思いました。
「元カノ登場！」みたいな番組、
あんまり愉快じゃないなあと
思ってたりするものですから。
想い出はきれいなほうがいいのに。
それをけがすなんて
だれもしちゃだめだと思うし。

「髪、切るなよ。」

にぐっときました。
この彼、きっとその当時から
ものすごくセンスがいいひとだったんだねえ。

「成功したら忘れてあげるわ‥‥」
あこがれます、その言葉！

恋って物語のように
きれいにいくと思っていたらおおまちがい。
しょぼくれたり気持ちが走っちゃったりして
スマートに運んだためしなどありません。

それが、それがよ、この覚悟。
ここに投稿してくださるまで
ずっとひとり、心に持っていた。
これからも、口にはしない。

そして、ほんとうのほんとうは
忘れられるわけがない、と
思っていた。
何十年ものあいだ。

なんということだ、恋はすごいことなんだ。
次の土曜へ、さらに、
恋歌くちずさみ委員会は、つづく。
みなさま、ひきつづき投稿を
お待ちしております！